矛盾することわざ
小学生の頃、教室の学級文庫にあったマンガのことわざ辞典(全5巻あった)を何度も読み返して、ほとんど記憶したけど、
「二度あることは三度ある」と
「三度目の正直」って
矛盾しているよなー、って思っていた。
同じような疑問を抱いた小学生は少なからずいたと思われる。
しかし、ことわざというのは言ってみればシンプルな人生訓なので、あって、それぞれに伝えたいメッセージがある。
「二度あることは三度ある」なら、
「同じ間違いを何度も繰り返すなよ」で、
「三度目の正直」なら、
「何度失敗してもあきらめてはならない」だろう。
なので、そもそもこの二つのことわざが矛盾しているとかどうとか言うのはナンセンスなのだ。
しかし、あれから約30年。オッサンになった自分は、ふとしたことからこの矛盾を解消できた。
結局言いたいのは
「先のことは分からない」
なのではないのかと(笑)。
これだけ文明や科学が発達しても、さすがにタイムマシンは発明されていない。
未来を当てることができれば、競馬や投資で大儲けだろうな(笑)
例えば競馬でも、単勝オッズが1倍台の馬が敗けることだってある。
それに、数年前の英国のEU離脱による、ポンド円相場の大暴落など、一体誰が予想できたであろうか?
でも、先のことが分からない、ことが腑に落ちる、
先のことが分からないことを受け入れられれば、
生きるのがチョット楽になるかも知れない。
人の悩みの多くは未来を憂いたり、過去を悔んだりしてしまうことに端を発することが多い。
でも、先のことは分からないのであれば、
当たるはずのない未来を思い悩んだりするのがナンセンスだと氣づく。
過去を悔んだりしてしまうのも、その過去のせいで今、幸せじゃないと思い込んでいるからなのだろうけれど、
その「黒歴史」が、実は未来の成功につながっていたことが良くある。今は分からないけど。
であれば、「今」を一所懸命生きるしかないのである。
まあ、それでも心配ならば、自分の頭で思いつく限りの未来の最悪な事態を想定して、その時にどう対処するかを考えておけばいいだけの話。